その他の国・地域
世界には個性豊かなワイン産地が数多く存在します。まず代表的なのがイタリアとスペインです。イタリアは国全体がワイン産地といわれるほど多様性に富み、ネッビオーロやサンジョヴェーゼなど土着品種を中心に、地域色の強いワインが造られています。スペインではリオハやリベラ・デル・ドゥエロが有名で、テンプラニーリョを主体とした力強く熟成向きの赤ワインが評価されています。
ドイツやオーストリアは冷涼な気候を生かし、リースリングを中心とした高い酸と透明感のある白ワインで知られています。特にドイツでは、辛口から甘口まで幅広いスタイルがあり、畑の格付けや糖度基準による伝統的な分類も特徴です。
南半球では、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランドが重要な生産国です。チリは安定した気候と近代的な醸造技術により、高品質でコストパフォーマンスに優れたワインを生産しています。アルゼンチンはマルベックの名産地として知られ、高地栽培による凝縮感のある味わいが特徴です。オーストラリアはシラーズの力強さ、ニュージーランドはソーヴィニヨン・ブランの鮮烈な香りで国際的評価を確立しました。
さらに、近年注目されているのがジョージアやハンガリーなどの東欧・コーカサス地域です。ジョージアはクヴェヴリと呼ばれる素焼きの壺を用いた世界最古級の醸造文化を持ち、オレンジワインの源流としても知られています。このように各国・地域の歴史、気候、文化が反映されたワインは、世界のワインシーンに多様な魅力をもたらしています。
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