ワシントン州

ワシントン州

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      歴史

      19世紀初頭にヨーロッパ系移民がブドウ栽培を持ち込んだことに始まる。州内での本格的な発展は20世紀に入ってからで、1930年代に灌漑技術が導入され、乾燥した東ワシントンで安定したブドウ栽培が可能となった。特にコロンビア・ヴァレーを中心に大規模な農業基盤が整い、品質向上の土台が築かれた。1960〜70年代には、カリフォルニア大学デイヴィス校で学んだ醸造家や研究者が流入し、近代的なワイン造りが進展する。1976年創設のシャトー・サン・ミッシェルは、州を代表する存在として国内外で評価を高め、ワシントン州ワインの知名度向上に大きく貢献した。以降、少量生産の高品質ワイナリーが増加し、ワシントン州はアメリカ有数の銘醸地として確立されている。

      気候、地理

      ワシントン州ワインの特徴は、州西部と東部で大きく異なる気候と地理条件に支えられている。ワイン産地の大半はカスケード山脈の東側に位置し、山脈が太平洋からの湿った空気を遮るため、降雨量の少ない乾燥した気候となる。このため病害が少なく、灌漑によって水分管理を精密に行える点が強みである。夏は日照時間が長く、冬は寒冷だが、昼夜の寒暖差が大きいため、ブドウは十分に熟しながらも酸を保つことができる。コロンビア・ヴァレーをはじめ、ヤキマ・ヴァレーやワラ・ワラ・ヴァレーでは、氷河期の洪水によって形成された砂礫質や火山性土壌が広がり、水はけに優れる。こうした冷涼かつ乾燥した気候と多様な土壌が、ワシントン州ワインに凝縮感とエレガンスを与えている。

      現在

      アメリカ国内のみならず国際的にも評価を高めている。コロンビア・ヴァレーを中心に、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、シラーなどの赤ワインが主力で、果実味の豊かさと冷涼気候由来の酸のバランスが高く評価されている。一方で、リースリングをはじめとする白ワインも重要な存在で、辛口から甘口まで幅広いスタイルが造られている。近年は気候変動への対応として、標高の高い畑や北向き斜面の活用が進み、持続可能な灌漑や環境配慮型農法の導入も拡大している。また、小規模生産者による単一畑表現や自然派的アプローチも注目を集め、ワシントン州ワインは量と質の両面で成熟期に入りつつあるといえる。

      MARUNAKA WINE STORE

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      Phone 03-3846-1919(18:00~24:00)

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